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骨折・脱臼

骨折や脱臼が疑われる場合は

骨折と脱臼はどちらも骨の異常です。

骨折は文字通り骨が折れた状態のことを指しますが、完全骨折不完全骨折などさまざまな種類があります。
骨折の原因は、大きな衝撃や繰り返しの負荷病気などが挙げられます。

一方、脱臼は関節を形成している骨がずれてしまった状態のことを指します。
脱臼にも外傷性脱臼麻痺性脱臼などの種類があります。

ここでは、骨折や脱臼の種類や症状、応急処置の方法についてご紹介していきます。

目次

骨折・脱臼でよくあるお悩み

  • 着地に失敗して足を捻った
  • 肩をぶつけてから強い痛みを感じる
  • 転んで全身を強く打った
  • 関節が変な方向に曲がっている

骨折はいくつかの種類に
分けることができます

骨折というと「骨が折れた」というイメージがありますが、実は骨にヒビが入った状態も骨折の1つです。
骨折にはさまざまな種類や原因がありますので、確認してみましょう。

骨折の種類

●完全骨折

完全骨折は、骨が完全に断裂してしまっている状態のことを指します。

●不完全骨折

不完全骨折は、骨が完全に断裂しておらず部分的につながっている状態のことを指します。

・亀裂骨折

亀裂骨折は骨にヒビが入った状態のことをいいます。

・若木骨折

若木骨折はお子さまに多い骨折です。
小さいころの骨は弾力性があるため、若木がしなるように不完全に骨が折れ曲がることがあります。

・骨膜下骨折

骨膜下骨折は骨の内部は離断していますが、骨を覆っている骨膜はつながったままの状態となっている骨折を指します。

骨折の原因

●外傷性骨折

転倒衝突交通事故などで大きな衝撃が加わったことで起こる骨折です。

●疲労骨折

スポーツなどで同じ動作を繰り返すことで、正常な骨に少しずつヒビが入る骨折です。

●病的骨折

骨粗鬆症などの病気によってもろくなった骨に起こる骨折です。

骨折にみられる症状

●骨折固有の症状

・異常可動性

異常可動性とは通常であれば動くはずのない方向へ関節が曲がってしまう状態です。
完全骨折のときにみられる症状です。

・軋轢音

折れた骨同士が触れ合うことで軋轢音を立てることがあります。
軋轢音は骨折部分に指を当てて触知できる程度の小さな音を指します。

・転位と変性

骨折した骨が本来の位置からずれることを転位と呼びます。
骨折時の外力による一次性転位とその後患部を動かすことで骨がずれてしまう二次性転位というものがあります。

●骨折の疑いがある症状

次に挙げる症状は、単独では骨折と判断することはできませんが、骨折時に出現しやすい症状だといわれています。

・自発痛

じっとしていても患部が痛みます。

・圧痛

患部を押すと、強い痛みが現れます。

・腫れ

骨折すると骨髄骨質骨膜周囲軟部組織などから出血が起こるため、患部が腫れ、皮下出血斑が現れることがあります。

●併発しやすいケガ

外傷性骨折や疲労骨折は、靭帯筋肉などにもダメージを与えます。
そのため、骨折だけでなく、別のケガも同時に起こることがあります。

・関節損傷

代表的な関節損傷には、足の甲にみられるリスフラン関節靭帯損傷があります。

・血管損傷や末端神経損傷

骨折してずれた骨が血管や末端神経を圧迫することがあります。
しびれ麻痺などの症状が現れるため、できる限り早期の処置が必要になります。

脱臼の種類

脱臼は関節を形成している骨がずれてしまった状態のことを指します。
骨が完全にずれてしまったものを「完全脱臼」、一部分が関節に面しているものを「不完全脱臼」といいます。
脱臼は原因によってさまざまな種類に分類されます。

●外傷性脱臼

外傷性脱臼は、関節に強い外力が加わり骨が関節外に押し出されることで生じます。
ラグビー柔道レスリングなど身体が激しくぶつかるスポーツで肩関節に多くみられます。

●病的脱臼

靭帯関節包に起こった病的な変化によって脱臼がもたらされます。

●麻痺性脱臼

関節と関連のある麻痺が生じ、関節を支える靭帯などの組織が機能しなくなることで脱臼が起こります。

●拡張性脱臼

関節に炎症が起こり、関節内に水が溜まることで関節包が広がり脱臼が生じます。

●破壊性脱臼

関節リウマチなどの病気によって関節包が破壊され、脱臼が生じます。

脱臼の症状

●疼痛

脱臼した部分に激しい痛みを感じます。

●腫脹・関節血腫

皮下出血が起こり、患部に腫れ関節腫瘍が現れることがあります。

●機能障害

脱臼時に周囲の神経に損傷が起こることでしびれ麻痺血行障害を伴うことがあります。
いつも通りに損傷した部分を動かすことが難しくなります。

●再脱臼・不安定症

一度脱臼が起こると関節を支えている部分がダメージを受けるため、再度脱臼が起こりやすくなります。
また、脱臼を何度も繰り返していくと弱い力でも骨が外れそうになる「不安定症」になってしまうこともあります。

骨折や脱臼が疑われる場合の対処法

もし、骨折や脱臼が疑われる症状が現れた場合、どのように対処したらよいのでしょうか。
骨折や脱臼は骨に異常が起こっているため、放置したままにせず、応急処置を行なった上で医療機関に相談しましょう。

骨折・脱臼の対処法

●応急処置の方法

骨折や脱臼など急性の症状にはPOLICE処置という応急処置で対応することが一般的です。
POLICE処置は、次の5つの応急処置のことをいいます。

●保護(Protection)

装具添木などで骨のずれが悪化しないように保護します。
添木がない場合は定規など身近にあるものを代用しましょう。
包帯は、添木が動かない程度にきつすぎずに巻くことがポイントです。

●最適な負荷(Optimal Loading)

安静にした状態が続くと筋力が低下し、ケガが長引く原因につながります。
早期に最適な負荷をかけることで組織の修復を促します。
医療機関に相談した上で行うようにしましょう。

●冷却(Ice)

保冷剤氷水を入れたビニール袋などで患部を冷却します。
冷やすことで血流が穏やかになり、炎症の広がりを予防します。
1回15分程度が目安です。

●圧迫(Compression)

患部の内出血腫脹を防ぐために包帯などで患部を圧迫します。

●挙上(Elevation)

骨折や脱臼では、内出血が起こり、腫れを伴うことがあります。
挙上は腫れの軽減を図ることを目的として行います。
患部を心臓より高い位置に挙げ、重力の助けを借りて腫れむくみを抑えます。

骨折・脱臼の予防法

●ウォーミングアップ

スポーツをするとき、骨には断続的な力が加わります。
しっかりとウォーミングアップを行うことで、動作中の骨への負荷を軽減することができます。

また、転倒予防にもつながるのでサッカーバスケットボールなど他の選手との接触が多いスポーツでは念入りに行うことをおすすめします。

●転倒を防止するためのストレッチ

【股関節ストレッチ】

・片手を壁につきます。
・もう片方の手は腰に置き、バランスを崩さないように片足を直角に曲げます。
・そのまま足を前後に振ります。
・もう片方の足も同様。

【かかと落とし】

・足を揃えて経ちます。
・かかとを上げてつま先で立ちます。
・かかとをストンと落とします。
・10回1セットとして、1日3セット行いましょう。

長者町ビオス整骨院
【骨折・脱臼】
に対するアプローチ方法

骨折とは、外部から大きな力が加わることにより完全または不完全に断たれた状態をいいます。
そのほかに繰り返しの軽微な力が加わることによっても骨折することがあります。
金属疲労のような骨折で「疲労骨折」と呼ばれます。

脱臼とは関節にある骨がずれてしまうことです。
強い衝撃で発生し、生まれつき関節が緩い人は軽微な力で発生することもあります。
骨折、脱臼はどちらも早期固定が必要です。
当院では超音波療法運動療法を施します。

著者 Writer

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ヨコヤマ テツヤ
横山 哲也
一日でも多く楽しい生活が出来るよう
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