スポーツ中に多い半月板損傷
膝に痛みが現れる半月板損傷。
膝関節をサポートする半月板に亀裂が生じることで、膝を使うさまざまな動作に支障をもたらします。
半月板が損傷する原因には激しいスポーツや加齢などがあるといわれており、部活動に励む学生の方や中高年に多くみられます。
一般的には保存療法で対処しますが、症状がひどい場合は手術となることもあります。
ここでは、半月板の役割や半月板損傷の症状、対処法について詳しくご紹介していきます。
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目次
半月板損傷でよくあるお悩み
- 膝を動かすと「ポキッ」と音が鳴る
- 膝を曲げ伸ばした時に違和感がある
- 急に膝が動かなくなることがある
- スポーツ中に膝を損傷した
膝関節をサポートする半月板の役割
膝関節に存在する半月板。
名前を耳にしたことがある方は多いかと思いますが、どのような働きをしているかご存知でしょうか。
半月板とは
半月板は膝関節を構成する大腿骨と頚骨の間にある三日月の形をした厚みのある線維軟骨のことです。
内側と外側に分かれて2枚存在しています。
膝は関節の中でも特殊な構造となっており、骨と骨とをつなぎとめる筋肉がありません。
その代わりに靭帯や軟部組織、腱などがあり、半月板には、それらの組織を安定化させる働きがあるといわれています。
また、膝は曲げ伸ばす動作だけでなく、ねじりやすべりなどといった複雑な動きに対応しています。
半月板はこれらの膝の動きを滑らかに行えるようサポートする役割も担っています。
半月板損傷とは
半月板損傷とは、何らかの原因によって半月板に亀裂が入ったり、断裂してしまったりした状態のことを指します。
場合によっては前十字靱帯損傷も伴うことがあります。
前十字靭帯とは、大腿骨と頚骨を支える靭帯の1つです。
半月板はレントゲン画像には映らないため、半月板の損傷を確認するためにはMRIでの検査が必要になります。
半月板損傷の原因
半月板の痛みの原因は損傷自体にあるのではなく、損傷から膝を守ろうとする身体の防衛機能にあるといわれています。
半月板損傷が起こると、防衛本能によって、筋肉や靭帯などに強い筋収縮が起こります。
筋収縮が起こった組織は硬くなっているため、血行が悪くなり、膝の痛みにつながります。
また、半月板損傷が起こると、炎症が生じ、組織を修復させようとします。
このときにニキンやプロスタグランジンという発痛物質が生成され、痛みとなって現れます。
半月板損傷の症状
半月板が損傷すると膝に炎症が生じ、痛みを感じます。
また運動時や膝を曲げ伸ばした際に引っかかり感を覚えることも半月板損傷の特徴です。
半月板損傷がひどい場合は膝に水や血が溜まり、急に膝が動かなくなるロッキング状態に陥ることもあります。
半月板損傷が発生しやすい状況
半月板が損傷してしまうと、膝のさまざまな動きに問題が生じます。
半月板損傷はスポーツにより発生する場合と加齢によって発生する場合があります。
●スポーツによる場合
半月板を損傷する原因の多くは激しいスポーツによるものだといわれています。
特に急なターンや急停止などで膝に急激な力が加わると、半月板がその負荷に耐えきれず、損傷してしまうことがあります。
特にバレーボールやサッカー、バスケットボールなど膝に継続的に負担がかかるスポーツは損傷のリスクが高いといわれています。
また、ラグビーやアメフトなど他の選手と身体が激しくぶつかるスポーツも半月板の損傷が起こる可能性があります。
これらのスポーツは半月板と同時に前十字靭帯にも損傷を与えやすいことで知られています。
●加齢による場合
年齢を重ねるにつれて半月板は次第に変性し、弾力性が低下する傾向があります。
すると、クッションとして機能しなくなるため、少しの負荷でも半月板を痛めやすくなります。
【マックマレーテスト】
半月板の損傷を確認する方法として「マックマレーテスト」があります。
仰向けの状態で膝を最大限に広げ、足底と関節を手で握り、ゆっくりと下腿を外旋・内旋させ、痛みの現れ方を観察する簡単な検査方法です。
外旋時に痛みがみられた場合は内側半月板、内旋時に痛みがみられた場合は外側半月板の損傷が疑われます。
また、このときに「ポキッ」という音が鳴る場合は断裂している可能性が高くなります。
マックマレーテストは炎症反応がひどいときに行うと、症状が悪化することがありますので、注意が必要です。
半月板損傷は
再発することもあるケガです
半月板損傷の可能性がある場合は、状態に応じて対処することが大切です。
半月板は何度も損傷する可能性があるので、再発防止にも力を入れましょう。
半月板損傷の対処法
●POLICE処置
半月板損傷は急性のケガに分類されます。
急性のケガの症状を最小限に止める応急処置の1つにPOLICE処置というものがあります。
POLICE処置は
・患部を保護する(Protection)
・患部に適切な負荷をかける(Optimal Loading)
・保冷剤などで冷却する(Icing)
・包帯やテーピングで圧迫する(Compression)
・幹部を挙上する(Elevation)
という5つの処置の総称です。
患部の腫れや出血、痛みを抑える効果が期待できます。
●リハビリテーション
炎症が落ち着いたら、リハビリテーションで可動域と筋機能の改善を図ります。
膝の曲げ伸ばし運動や筋力増強訓練、再発予防のため膝関節以外の部位の強化などが行われます。
●手術
断裂部分の幅が大きい場合や関節が動かなくなるロッキング症状がみられる場合、自然に改善が見込めない場合は手術が行われます。
半月板損傷の手術では、損傷した部分を切り取る切除術か縫い合わせる縫合術があります。
半月板損傷の予防法
半月板損傷は思わぬアクシデントをきっかけに発症することが多くなります。
日頃から身体をケアし、アクシデントのときでも半月板が傷つきにくい状態を目指しましょう。
●バランストレーニング
スポーツ中の思わぬ事故によって膝に負荷がかかり、半月板を損傷することがあります。
体勢が崩れたときに身体を立て直すためには、バランス感覚を強化することが大切です。
バランス感覚には腹筋や背筋が関わっていますので、それらの筋肉を重点的に鍛えましょう。
●下肢全体の柔軟性を高める
股関節や足首などの関節の柔軟性が維持されると、衝撃時に膝だけでなく下肢全体に分散することができるため、半月板損傷の予防につながります。
日頃からストレッチや筋トレ、ウォーミングアップの習慣をつけ、身体をほぐしておきましょう。
●血行の促進
膝周りの血行が悪くなると、痛みをもたらす発痛物質が蓄積され、痛みが次第に強くなってしまいます。
血行が良くなることで発痛物質が流れ、痛みの緩和が期待できますので、入浴や蒸しタオル、使い捨てカイロなどで患部を温めましょう。
長者町ビオス整骨院
【半月板損傷】
に対するアプローチ方法
半月板の損傷は放っておくと関節の変形が進行して変形性膝関節症に移行しやすくなります。
一般的に手術後は、関節の拘縮を予防・改善させるためにストレッチや可動域の訓練、マッサージで筋肉の緊張を緩和して血流を良くするリハビリが行われます。
スポーツへの復帰を急ぐと、手術前後による筋力低下や身体のバランスが崩れていますので、競技復帰をした際に再負傷をしてしまう可能性もあります。
変性による断裂では変形性膝関節症の進行を抑える為に、膝に負担のかかりにくい身体づくりをすることと、膝を安定させるための筋力強化が必要です。
当院ではマッサージや鍼灸、ハイボルト療法で痛みを抑え、膝に負荷がかかりにくい重心を整える姿勢や使い方を身に付ける為の骨格矯正と複合高周波EMSによる筋力強化も行っています。
半月板損傷から競技復帰を目指す方、変形性関節症への移行や進行を抑えたい方へ再発や悪化防止のための長期的なサポート体制を整えています。
著者 Writer
- ヨコヤマ テツヤ
横山 哲也 - 一日でも多く楽しい生活が出来るよう
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